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ブックレビュー: 2011年2月アーカイブ

山本一力: いすゞ鳴る

img-226085748.jpg奉納船を携え伊勢参りに向かう、土佐の荒くれ鯨漁師たち。安政の大地震の傷も癒えぬ江戸からは、豪商・伊勢屋の一行が船で伊勢を目指す。庶民の夢の旅を先導する御師の見識と器量が人の縁を豊に結んでゆく。「伊勢で出会う江戸のこどもは、いずれ土佐に来る」御師の予言が成就する時、現われた景色とは。

2011年1月10日 第1刷

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佐藤雅美: 町医 北村宗哲

img-205091233.jpg江戸・芝神明前の医院「北村堂」はいつも大繁盛。腕利きであるうえ義に厚い宗哲だが、訳あって人を斬り、長い逃亡生活を送っていた過去を持つ。そのためか、「その筋」から厄介な頼み事が持ち込まれることもある。ある日、昔の知り合い半五郎が労咳を病んだ身でふらりと江戸に現われた。宗哲は住む部屋を世話するが、家主に思わぬことで苦情を言われ・・・・・・・。

平成20年12月25日 初版発行

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山本一力: かんじき飛脚

img-128083326.jpg江戸老中松平定信から、内室同伴という前例のない宴に招かれた加賀藩前田治脩。それは治脩の内室が病床にあることを知った定信が、藩を意のままにしようと企てた陰謀だった。窮地に陥ったお国の命運を救うため、選ばれたのは16人の飛脚。彼らの任務は、病の特効薬「密丸」を運ぶこと。行く手には、大雪、荒海、刺客が立ち塞がる。

平成20年10月1日 発行
平成21年9月20日 4刷

PS:山本氏の著書を初めて読みましたが、実に面白いです。山本氏は、冬山の経験があるのでしょうか?かんじきでのラッセルの要領まで、よくご存知です。

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火坂雅志: 軒猿の月

img-120113557.jpg上杉謙信の忍び、軒猿に下されたある密名とは---「飛び加藤」こと加藤段三と軒猿の凄絶な戦いを描いた表題作を始め、上杉家家臣・神余小次郎親綱の心の底に迫る『人魚の海』。信長暗殺をたくらむ忍びの悲劇『夜光木』。秀吉の国家統治政策に従事する男が出合う恐怖『家紋狩り』。剣豪・塚原卜伝と謎の刀術使いの戦い『卜伝花切り』など、歴史小説の旗手が描く、著者の魅力が濃縮された八篇。

2010年10月29日 第1版第1刷

PS:私としては、八篇目の『子守唄』が印象的でした。思わず落涙しました。

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