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ブックレビュー: 2012年8月アーカイブ

辻堂 魁: 風の市兵衛 雷神

img-820085440.jpg内藤新宿開宿以来の老舗磐栄屋が窮地に陥っていた。不当に立ち退きを命じられた挙句、主天外と跡取り息子が何者かに襲われたのだ。そんな最中、風のように一人の男が現われる。“算盤侍”唐木市兵衛である。つぶさに現状を調べた市兵衛は、新宿進出を狙う豪商と鳴瀬藩の陰謀と看破する。主の娘とともに店を救う秘策とは?

平成22年7月25日 初版第1刷発行
平成23年11月20日    第6刷

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佐藤雅美: 物書同心居眠り紋蔵

img-806083416.jpg南町奉行所で内勤30年。勤務中でも居眠りする奇病を持つ藤木紋蔵。だが、奇病ゆえ、人生の真実が見える時がある。義父が下女に手を出し、妊娠させる騒動が起きた。義母は「男は米穢らわしい」とご立腹だ。人間の欲深さを描く「浮気の後始末」ほか7編。

1997年9月15日 第1刷発行
2009年11月25日 第23刷発行

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真田太平記(六)家康東下

img-801083722.jpg幼い秀頼と豊臣家の行方を案じつつ秀吉が亡くなると、徳川家康は朝鮮の役での文治派と武断派の対立を巧みに操りつつ豊臣家を分断していく。そして石田三成と結んだ上杉景勝を撃つべく家康が会津に兵を進めると、三成が兵を挙げ、ここに東西決戦の陣形が定まる。この重大局面にあたって真田父子は会津出陣の途上で一夜会議し、昌幸と幸村は徳川軍団を離れて上田城に帰り、信幸は留まる。

昭和62年11月25日 発行
平成22年2月5日  51刷

 

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