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ブックレビュー: 2023年3月アーカイブ

大岡昇平: 野火

20230307085844敗北が決定的となったフィリピン戦線で結核に冒され、わずか数本の芋を渡されて本隊を追放された田村一等兵。野火の燃えひろがる原野を彷徨う田村は、極度の飢えに襲われ、自分の血を吸った昼まで食べあげく、友軍の屍体に目を向ける---------。

昭和29年4月30日 発行
令和4年7月15日 119刷

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井上様: 本覚坊遺文

20230302084925師利休は何故太閤様より死を賜り、一言の申し開きもせず従容と死に赴いたのか?弟子の本覚坊は、師の縁の人々を尋ね語らい、又冷え枯れた磧の道を行く師に夢の中でまみえる。

2009年1月10日 第1刷発行
2022年12月15日 第10刷発行

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井上 靖: 利休の死

20230216083835天正十年(1582)、武田が滅び、信長は本能寺で倒れ、それに代わった光秀が討たれ、天下は秀吉の手中へと動き出す-------。桶狭間の戦い(1560)から天目山の戦い、利休の死(91)まで戦国乱世の三十年を十一篇の短篇で描く。

2021年1月25日 初版発行

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