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井上 靖: 後白河院

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朝廷・公卿・武門が入り乱れる覇権争いが苛烈を極めた、激動の平安末期。

千変万化の政治において、常に老獪に立ち回ったのが、

源頼朝に「日本国第一の大天狗」と評された後白河院であった。

保元・平治の乱、鹿ケ谷事件、平家の滅亡-----。

その時院は、何を思いどう行動したのか。

側近たちの証言によって不気味に浮かび上がる、謎多き後白河院の肖像。

 

昭和50年9月30日 発行
平成24年6月10日 35刷

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