Home> コラム > ブックレビューアーカイブ

ブックレビューの最近のブログ記事

城山三郎: 大義の末

20231127081941思想書「大義」に影響され、予科練に志願した軍国少年・柿見は、理想とかけ離れた戦争の現実に絶望する。軍国主義を否定しておきながら、天皇の権威を再び政治に利用しようとする戦後社会で、人々と国家の変節に怒る柿見。なかったことになれた「大義」へ捧げた青春とそれを信じて死んだ友への想いから、破滅的な衝動に支配されていく。

昭和50年8月15日 初版発行
令和5年10月15日 改版再版発行

  • Comments (Close): 0
  • TrackBack (Close): 0

白蔵盈太: あの日、松の廊下で

20231107081507「殿中でござるってばァ---------」そう発することになってしまった旗本・梶川惣兵衛は、「あの日」もいつもどおり仕事をしていた。赤穂浪士が討ち入りを果たした、世にいう「忠臣蔵」の発端となった松の廊下刃傷事件が起きた日である。江戸中を揺るがす大事件の目撃者、そして浅野内匠頭と吉良上野介の間に割って入った人物として一躍注目されるようになった彼は、どんな想いを抱いていたのか。

2021年4月15日 初版発行
2021年12月20日 初版第3刷発行

  • Comments (Close): 0
  • TrackBack (Close): 0

高野誠鮮: ローマ法王にコメを食べさせた男

20231030081850過疎の村を救った
スーパー公務員は何をしたのか?

・限界集落の惨状の本質を見抜く
・上司にはすべて事後報告
・60万円で限界集落から脱却!
・神子原米のブランド化PR戦略
・可能性の無視は最大の悪策
・エルメスの書道家がデザイン
・「UFOで町おこし」を実現!
・“腐らない米”を武器にTPPに勝つ!
・定年前に「国宝」を作る!
・日本初の「寺の駅」誕生!

  • Comments (Close): 0
  • TrackBack (Close): 0

今野敏: 天を測る

20231030081658安政七年(1860年)。笠間藩士・小野友五郎はサンフランシスコを目指す咸臨丸の船上にあった。船酔いで船室に籠もる艦長・勝海舟を尻目に、その正確な測量術はアメリン人船員を感嘆させる。帰国後は、幕臣となった小野は、回転の動乱の中で公儀とこの国のために働く続ける。

2023年9月15日 第1刷発行

  • Comments (Close): 0
  • TrackBack (Close): 0

浅田次郎: 天切り松闇がたり 第五巻 ライムライト

20231024081616チャールズ・チャップリンがやってくる!! 昭和七年五月、日本中が彼の来日に沸く中、安吉一家の耳に驚くべき噂が飛び込んできた。チャップリン暗殺--------。信念を持つこの稀代の芸術家を殺させてなるものか。世間を混乱させることなくテロリストの魔の手を振り払うため、いなせな夜盗たちが東京の街を所狭しと走り回る。

2016年8月25日 第1刷
2020年4月11日 第2刷

  • Comments (Close): 0
  • TrackBack (Close): 0

浅田次郎: 天切り松闇物語 第四巻 昭和侠盗伝

20231016081351時は昭和九年。関東大震災から復興わ遂げ華やかなモダン東京を謳歌したのも束の間、戦争の影が徐々に忍び寄っていた。ついに寅弥が我が子のようにいとおしんできた勲にも召集令状が届く。国の無体に抗おうと松蔵らが挑んだ企みとは?

2008年3月25日 第1刷
2020年8月25日 第12刷

  • Comments (Close): 0
  • TrackBack (Close): 0

浅田次郎: 天切り松闇語り 第3巻 初湯千両

20231009090257「武勇伝なんぞするやつァ、戦をしたうちにへえるものか」二百三高地の激戦を生きのびた男はそうつぶやいた------。シベリア出兵で戦死した兵士の遺族を助ける説教寅の男気を描く表題作「初湯千両」など、華やかな大正ロマンの陰で時代の大きなうねりに翻弄される庶民に味方する、粋でいなせな怪盗たちの物語六篇。誇りと信義に命を賭けた目細の安吉一家の大活躍。

2005年6月25日 第1刷
2021年2月15日 第16刷

  • Comments (Close): 0
  • TrackBack (Close): 0

浅田次郎: 天切り松闇がたり 第1巻 闇の花道

20230915082626夜更けの留置場に現れた、その不思議な老人は六尺四方にしか聞こえないという夜盗の声音「闇がたり」で、遥かな昔を物語り始めた-------。時は大正ロマン華やかなりし頃、帝都に名を馳せた義賊「目細の安吉」一家。盗られて困らぬ天下のお宝だけを狙い、貧しい人々には救いの手をさしのべる。

2002年6月25日 第1刷
2021年8月11日 第33刷

  • Comments (Close): 0
  • TrackBack (Close): 0

砂原浩太朗: いのちがけ 加賀百万石の礎

20230828081159加賀藩の祖・前田利家が流浪した若きころから大名になった後まで付き従った、股肱の臣村井長頼。桶狭間、長篠、賤ケ岳------名だたる戦場を駆け抜け、利家の危難を幾度も救う。主君の肩越しに見た、信長、秀吉、家康ら天下人の姿。

2021年5月14日 第1刷発行
2022年5月17日 第4刷発行

  • Comments (Close): 0
  • TrackBack (Close): 0

浅田次郎: 帰郷

20230824080551戦争は、人々の人生をどのように変えてしまったのか。変えるべき家をを失くした帰還兵。ニューギニアで高射砲の修理にあたる職工。戦後できた遊園地で働く、父が戦死し、その後母が再婚した息子----------。戦争に巻き込まれた市井の人々により語られる戦中、そして戦後。時代が移り変わっても、風化させず語り継ぐべき反戦の心。

2019年6月30日 第1刷

  • Comments (Close): 0
  • TrackBack (Close): 0

Next archives

Home> コラム > ブックレビューアーカイブ

カテゴリ
アーカイブ
購読
Powerd By

Return to page top