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ブックレビューの最近のブログ記事

山本博文: 「忠臣蔵」の決算書

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吉良邸討ち入りに費やされた軍資金は「約七百両」-----

武器購入費から潜伏中の会議費、住居費、飲食費に至るまで、

大石内蔵助は、その使途の詳細を記した会計帳簿を遺していた。

上野介の首を狙う赤穂浪士の行動を金銭面から裏付ける稀有な記録。

それは、浪士たちの揺れる心の動きまでをも、数字によって雄弁に物語っていた。

 

2012年11月20日 発行
2019年6月10日 3刷

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津本 陽: 小説 渋沢栄一(下)

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「コンペニー」「コルポレーション」「バンク」を創り、

新たな国家システムを構築した〝富国共栄〟の設計者・渋沢栄一。

「経済の平和に基を置かねばならぬ」ことを信じた男の発想力、行動力の源泉とは何だったのか?

現代社会にも通じる混乱と閉塞を駆逐し、改革和断行した不世出の経済人の生涯を描き切る。

 

平成19年2月10日 初版発行
平成31年4月25日 4版発行

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佐藤雅美: 御奉行の頭の火照り 物書同心居眠り紋蔵

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剣術道場を開く、江戸のお騒がせ男め蟋蟀小三郎が、

南町奉行所の同心・藤木紋蔵を訪ねてきた。

借用証文わ偽造した嫌疑で牢に繋がれている弟子の父親を助けてほしいという。

紋蔵は、小三郎に知恵を授けるが、おかげで公事裁定を下した奉行の面目は丸潰れ。

奉行は烈火の如く怒り、紋蔵は失職の窮地に陥る。

 

2019年9月13日 第1刷発行

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津本 陽: 小説 渋沢栄一(上)

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武蔵国の豪農の長男に生まれ、幼少期から類い稀な詳細を発揮する栄一。

幕末動乱期に尊皇攘夷に目覚めた彼は、倒幕運動に関わるも一橋慶喜に見出され幕臣となり、

維新後は大蔵官僚として度量衡や国立銀行条例の制定など、

日本経済の礎となる数多の政策に携わった。

〝近代日本資本主義の父〟と呼ばれる傑物の、激動のじんせいわ活写する。

 

平成19年2月10日 初版発行
令和元年5月20日 5版発行

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佐藤雅美: 美女二万両強奪のからくり【縮尻鏡三郎】

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捕縛したものを取り調べる仮牢兼調所「大番屋」の元締めを勤める鏡三郎が

今回遭遇する事件は、町会所の押し込み強盗。

町会所とは幕府が貧困や災害時の救恤のため民間に設けさせた機関で、

そこから二万両が奪われたという。鏡三郎らは犯人の行方を追うが、

事件は幕閣が震撼するスキャンダルへと意外な展開を見せて--------。

 

2019年9月10日 第1刷

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司馬遼太郎: 翔ぶが如く(七)

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熊本、萩における士族の蜂起をただちに鎮圧した政府は、鹿児島への警戒を怠らなかった。

殊に大警視川路利良の鹿児島私学校に対する牽制はすさまじい。

川路に命を受けた密偵が西郷の暗殺を図っている-------風聞が私学校に伝わった。

明治十年二月六日、私学校本局では対政府挙兵の決議がなされた。

大久保利通の衝撃は大きかった--------。

 

2002年5月10日 新装版第1刷
2017年9月30日 第16刷

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司馬遼太郎: 翔ぶが如く(六)

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台湾撤兵以後、全国的に慢性化している士族の反乱気分を、政府は抑えかねていた。

鹿児島の私学校の潰滅を狙う政府は、その戦略として前原一誠を頭目とする長州人集団を潰そうとする。

川路利良が放つ密偵は萩において前原を牽制した。

しかし、士族の蜂起は熊本の方が早かった。

明治九年、神風連ノ乱である。

 

2002年4月10日 新装版第1刷
2017年9月30日 第16刷

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司馬遼太郎: 翔ぶが如く(五)

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征台の機運が高まる明治七年、大久保利通は政府内の反対を押し切り清国へ渡る。

実験を握る李鴻章を故意に無視して北京へ入った大久保は、

五十日に及ぶ滞在の末、ついに平和的解決の糸口をつかむ。

一方西郷従道率いる三千人の征台部隊は清との戦闘開始を待ち望んでいた。

大久保の処置は兵士達の失望と不満を生む。

 

2002年4月10日 新装版第1刷
2017年9月30日 第17刷

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司馬遼太郎: 翔ぶが如く(四)

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西郷に続いて官を辞した、もとの司法卿・江藤新平が、

明治七年、突如佐賀で叛旗をひるがえした。

この乱に素早く対処した大久保は首謀者の江藤を梟首に処すという実に苛酷な措置で決着をつける。

これは、政府に背を向けて、隠然たる勢力を養い、独立国の様相を呈し始めている薩摩への、

警告、あるいは挑戦であったであろうか。

 

2002年3月10日 新装版第1刷
2012年11月5日 第14刷

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司馬遼太郎 : 翔ぶが如く(三)

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西郷と大久保の議論は、感情に馳せてややもすれば道理の外に出て、

一座、呆然として嘴を容れるに由なき光景であった------。

明治六年十月の廟議は、征韓論をめぐって激しく火花を散らした。

そして----西郷は敗れた。

故国へ帰る彼を慕い、薩摩系の士官達は陸続として東京を去ってゆく-----内戦への不安は、現実となった。

 

2002年3月10日 新装版第1刷
2017年9月30日 第19刷

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