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安部龍太郎: 彷徨える帝 (上)

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足利尊氏が幕府を開いてすでに百年、交互に天皇を立てるとの誓約は破られ、

南北朝合体後も逼塞を余儀なくされた南朝方は、秘かに再起を期していた。

北畠宗十郎は、その切り札となる後醍醐帝の能面入手を命じられる。

一方、その秘密を知る将軍足利義教は、朝比奈範冬に能面奪取の密命を下す。

幕府を崩壊させるほどの力が込められた能面の秘密とは?死闘の幕が開く!

 

平成17年2月25日 初版発行
平成25年8月15日 三版発行

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