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海音寺潮五郎: 寺田屋騒動

20201126081350文久二(1862)年四月二十三日、伏見の船宿・寺田屋の二階。

長州と手を組んでクーデターを謀る薩摩誠忠組の動きは、

長州嫌いの久光の怒りを買った。

蹶起中止を説得する使者との間に朋友相打つ惨劇が起る。

武士にとって藩命と理想、君命と朝命はいずれが重いか、

この時点でこれは答えの出ない命題だった。

2007年12月10日 新装版第1刷

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