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ブックレビュー: 2022年3月アーカイブ

島崎藤村: 夜明け前 第二部(下)

20220322082941新政府は半蔵が夢見ていたものではなかった。支庁の役人から戸長の免職を言い渡され、神に仕えたいと飛騨の神社の宮司になるが、ここでも半蔵の溢れる情熱は報われない。木曽に帰り、隠居した彼は仕事もなく、村の子供の教育に熱中する。しかし、夢を失い失望した彼は、しだいに幻覚を見るようになり、遂には座敷牢に監禁されてしまうのだった。

昭和30年3月15日 発行
令和3年8月20日 68刷

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風野真知雄: 隠密 味味方同心(一) くじらの姿焼き騒動

20220309081056悪は美味の周囲にはびこる。南町奉行所きっての腕利き同心・月浦波之進に特命が下った。「味味方」として食い物屋を探り、悪事を暴けというのだ。十手を忍ばせ隠密捜査を始めた波之進は、飯屋、料理人がらみの難事件に挑む。食文化が花開く江戸の町で、かつてない「食」の捕物帖が開幕する!

2015年2月13日 第1刷発行
2020年3月5日 第5刷発行

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カミュ: ペスト

20220307083628アルジェリアのオラン市で、ある朝、医師のリウーは鼠の死体をいくつか発見する。ついで原因不明の熱病者が続出、ペストの発生である。外部と遮断された孤立状態のなかで、必死に「悪」と闘う市民たちの姿を年代記風に淡々と描くことで、人間性を蝕む「不条理」と直面した時に示される人間の諸相や、過ぎ去ったばかりの対ナチス闘争での体験を寓意的に描き込み圧倒的共感を呼んだ長編。

昭和44年10月30日 発行
令和2年5月30日 96刷

PS: 私にはよく解りません。

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