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ブックレビュー: 2012年7月アーカイブ

冲方丁: 天地明察(上)(下)

img-629133513.jpg徳川四代将軍家綱の治世、ある「プロジェクト」が立ちあがる。即ち、日本独自の暦を作り上げること。当時使われていた暦・宣明暦は正確さを失い、ずれが生じ始めていた。改暦の実行者として選ばれたのは渋川晴海。碁打ちの名門に生まれた晴海は己の境遇に飽き、算術に生き甲斐を見出していた。彼と「天」との壮絶な勝負が今、幕開く-----。日本文化を変えた大計画をみずみずしくも重厚に描いた傑作時代小説。

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冲方丁: 天地明察(下)

img-629170715.jpg「この国の老いた暦を斬ってくれぬか」会津藩藩主にして将軍家綱の後見人、保科正之から晴海に告げられた重き言葉。武家と公家、士と農、そして天と地を強靭な絆で結ぶこの改暦事業は、文治国家として日本が変革を遂げる象徴でもあった。改暦の「総大将」に任じられた晴海だが、ここから想像を絶する苦闘の道が始まることになる------。碁打ちにして暦法家・渋川晴海の20年に亘る奮闘・挫折・喜び、そして恋!!

平成24年5月21日 初版発行

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内田康夫: 地の日 天の海(上)(下)

img-315092105.jpg天文21年。戦国動乱の真っ只中を行く僧形の男がいた。名は随風。家康の懐刀であった黒衣の宰相・天海の若き日の姿である。この年17歳の随風は、比叡山を目指す旅路で光秀、信長、秀吉らと運命的な出会いを果たし、戦国の世に巻き込まれてゆく。彼らの間を渡り歩き、平和への道を模索する随風。その中で見た英傑たちの真実とは!?

平成23年12月25日 初版発行

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内田康夫: 地の日 天の海 (下)

img-712084552.jpg旧体制を独特かつ画期的な政策によって次々に打破してゆく信長は近隣の戦国大名を次々と呑み込んでいく。圧倒的な権勢で他の追随を許さぬ信長軍団であったが、将軍・足利義昭だけは信長打倒への執念を燃やし続けていた。義昭の陰謀、光秀や秀吉を始めとする信長軍団内の不信と確執・・・・・・・。様々な思惑が交錯する中、ついて本能寺の変が勃発する。その時、随風が目にした歴史の真相とは?

平成23年12月25日 初版発行

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辻堂魁: 風の市兵衛

img-629173313.jpg柳原堤下で、武家の心中死体が発見された。旗本にあるまじき不祥事に、遺された妻と幼い息子は窮地に陥る。そこにさすらいの渡り用人唐木市兵衛が雇われた。算盤を片手に家財を調べる飄々とした武士に彼らは不振を抱くが、次第に魅了される。やがて新たな借財が判明するや、市兵衛に不穏な影が迫る。心中に隠されていた奸計とは?

平成22年3月20日 初版第1刷発行
平成24年4月7日     第9刷

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池波正太郎: 真田太平記 (五)秀頼誕生

img-629172049.jpg肉親を次々と失い朝鮮出兵もうまくゆかず、豊臣秀吉は日に日に生気を失っていく。秀吉歿後をにらんで諸雄は動き始めるが、思いがけず秀頼が誕生したことで天下の行方は混沌となる。いったんは次の天下の主は徳川家康をおいて外にないと確信した真田昌幸であったが、「好きな男」秀吉の世継ぎに己の命運を賭けようとして、徳川方から嫁をもらった長男・信幸との関係が微妙になる。

昭和62年11月25日 発行
平成22年3月5日  54刷

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