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ブックレビュー: 2015年5月アーカイブ

池波正太郎: 忍者 丹波大介

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豊臣秀吉歿後、諸国大名の勢力は二つに分れ、関ヶ原の合戦で徳川方が勝利をおさめる。

激変する時代の波のなかで、信義をモットーにしていた甲賀忍者のありかたも変質していく。

丹波大介は甲賀の立場をすて一匹狼となり、自分が信ずるものにだけ従い、黒い刃風わくぐって活躍する。

昭和53年4月25日 発行
平成27年3月20日 74刷

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山本兼一: 花鳥の夢

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安土桃山時代。足利義輝、織田信長、豊臣秀吉と、権力者たちの要望に応え「洛中洛外図」、「四季花鳥図」、「唐獅子図」など時代を拓く絵を描いた狩野家の棟梁・永徳。
ライバル長谷川等伯への嫉妬、戦乱で焼け落ちる己の絵、秘めた恋。
乱世に翻弄されながら大輪の芸術の華を咲かせたその苦悩と歓喜の生涯を描いた長篇。

2015年3月10日 第1刷

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葉室 麟: 霖雨

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天領の豊後日田で、私塾・咸宜園わ主宰する広瀬淡窓と、家業を継いだ弟・久兵衛。

画気的な教育方針を打ち出す淡窓へも、商人としてひたむきに生きる久兵衛へも、お上の執拗な嫌がらせが続く。

大塩平八郎の乱が起きるなど、時代の大きなうねりの中で、権力の横暴に耐え、清冽な生き方を貫こうとする広瀬兄弟。

理不尽なことが身に降りかかろうとも、諦めず、凛として生きることの大切さを切々と訴える。

 

2014年11月25日 第1版第1刷

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百田尚樹: 影法師

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頭脳明晰で剣の達人。将来を嘱望された男がなぜ不遇の死を遂げたのか。

下級武士から筆頭家老にまで上り詰めた勘一は竹馬の友、彦四郎の行方を追っていた。

二人の運命を変えた二十年前の事件。確かな腕を持つ彼が「卑怯傷」を負った理由とは。

その真相が男の生き様を映し出す。

2012年6月15日 第1刷発行
2014年12月3日 第23刷発行

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