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ブックレビュー: 2023年4月アーカイブ

浅田次郎: 流人道中記(下)

20230403083136「武士が命を懸くるは、戦場ばかりぞ」。流人・青山玄蕃と押送人・石川乙次郎は奥州街道の終点、三厩を目指し歩みを進める。道中行き会うは、父の仇を探す侍、無実の罪を被る少年、病を得て、故郷の水が飲みたいと願う女。旅路の果てで語られる、玄蕃の抱えた罪の真実。武士の鑑である男がなぜ、恥を晒してまで生き延びたのか?

2023年2月25日 初版発行

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浅田次郎: 流人道中記(上)

20230327083928万延元年(1860年)。姦通の罪を犯した旗本・青山玄蕃に奉行所は切腹を言い渡す。だがこの男の答えは一つ。「痛いから嫌だ」。玄蕃は蝦夷松前藩へ流罪となり、押送人の見習与力・石川乙次郎とともに奥州街道を北へ歩む。口も態度も悪く乙次郎を悩ませる玄蕃だが、道中行き会う事情を抱えた人々を、決して見捨てぬ心意気があった。

2023年2月25日 初版発行

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井上靖: 補陀落渡海記

20230313134056熊野補陀落寺の代々の住職には、61歳の11月に観音浄土をめざし生きながら海に出て往生を願う渡海上人の慣わしがあった。周囲から追い詰められ、逃げられない時を俟つ老いた住職金光坊の、死に向かう恐怖と葛藤。

2000年11月10日 第1刷発行
2021年7月26日 第14刷発行

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