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カムイエクウチカウシ山

カムイエクウチカウシ山(1979m)
1999.9.15~9.16
 タイムは、紛失してしまいました。
 1999年当時は、日高横断道の工事が進められており、7ノ沢も工事に着手していました。したがって7ノ沢出合いまで林道を車で入ることが出来ました。現在は札内ヒユッテ付近にゲートがあり、進入できないと思います。車を降りるとすぐに札内川本流に入ります。

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 本流は平坦で今回はあまり水量がありませんでしたが、何度も何度も渡渉を繰り返させられます。なるべく濡れたくないので浅瀬を選んで渡渉しますが、流れは結構きつく、油断をするとひっくり返ります。

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大きく左に曲がると八ノ沢出合です。出合いはよいテン場ですが、明日の行動を考え先に進みました。

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900m二股を過ぎ、1000mの三股で多少平らなところがあったので、キャンプをすることにしました。全員で枯れ木を集め、焚火の用意にかかる。朝まで焚き続けるのには結構な量が必要である。T氏は晩飯のおかずの調達に行く。熊よけにも火は焚いたほうが安全。

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写真では分かりにくいが、10匹以上のオショロコマを釣りあげた。 昔はもっともっと釣れたとのことですが、必要以上に釣ることはありません。

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翌日、早めに出発です。三股の滝です。左端の滝は100m近いと思われます。

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沢は急ですが、明瞭な巻き道がついています。ただ、たびたび滑落事故がおきているので注意しなければなりません。

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カールに出る手前になると水も枯れてくる。朝日の中、急な沢道を登るのも気持ちがよいものです。

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ここが八ノ沢カールです。正面左に僅かに道らしきものが見える。カールバンドを登りこの稜線に出れば、憧れのカムイエクウチカウシ山は小一時間ほどなのである。しかし、大変残念なことに、行く手の道の右に大きな熊がいる。ホイッスルを鳴らし、大声を上げると熊はすぐ横のヤブに隠れて動かない。熊は隠れたつもりなのだか、こちらからは居るところが見える。

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検討の結果、熊が道のすぐ横に居ることがわかっていて、熊のほうへ登るということは、いかがなものかということで、登頂を諦めることとした。ここで記念撮影をする。後ろの大きな岩が1970年の夏、熊に襲われて3名の若者が亡くなった福岡大学ワンダーフォーゲル部の遭難碑です。

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後ろ髪を引かれながら、昨日キャンプした1000mの三股地点に戻ってくる。 ここからは危険なところはありません。

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八ノ沢出合いです。昔の人に聞くと大雨で以前とは出合いの様相が一変しているとのことです。 ここから7ノ沢出合いまでは1.5時間ほどである。今回は登頂できませんでしたが全員再度の挑戦を胸に秘め、札内川本流を何度も渡渉し、下山しました。

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PS:翌年の2000年9月、登頂しました。雨の中でしたので写真を撮ることが出来ませんでしたが、稜線上の登山道は明瞭でした。後年、bubu氏も登っているので、彼女の投稿に期待したいと思います。

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