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安部龍太郎: 維新の肖像

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明治維新そのものが持つ思想と制度の欠陥に根本原因があるのではないか-----

1932年イェール大学で歴史学を研究する朝河貫一は、

日露戦争後から軍国主義に傾倒していく日本を憂えていた。

そのときね亡夫から託された柳行李を思い出す。

中に入っていたのは、二本松藩士として戊辰戦争を戦った父が残した手記だった。

貫一はそれをもとに、破滅への転げ落ちていく日本の病根を見出そうとする。

 

平成29年12月25日 初版発行

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