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ブックレビュー: 2018年11月アーカイブ

葉室 麟: はだれ雪(上)

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若くして扇藩藩士の後家となった紗英は、

江戸から配留されてきた旗本・永井勘解由の接待役兼監視役を命じられる。

この年、江戸城内で赤穂藩主浅野内匠頭が吉良上野介を斬りつける事件が起きた。

勘解由は浅野の切腹直前、“最後の言葉”を聞いたという。

その行いが将軍綱吉の機嫌を損ね、流罪となったのだ。

だがある日、浅野家国家老大石内蔵助が秘かに訪ねてくる。

勘解由に惹かれていた紗英は、自らの立場との間で揺れ動く-----。

 

平成30年8月25日 初版発行

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司馬遼太郎: 胡蝶の夢(四)

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瓦解する幕府の海陸軍軍医総裁となった松本良順は、

官軍の来襲とともに江戸を脱出し会津に向かう。

他方、ともにポンペ医学を学んだ関寛斎も、官軍野戦病院長として会津に進軍し良順と対峙する。

そして、激動のなかでなんらなすことなく死んでゆく伊之助。

徳川政権の崩壊を、権力者ではなく、

蘭学という時代を先取りした学問を学んだ若者たちの眼を通して重層的に映し出した歴史長編。

 

昭和58年12月25日 発行
平成29年11月15日 50刷

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司馬遼太郎: 胡蝶の夢(三)

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ポンペの帰国とともに江戸の医学所の頭取になった松本良順は、

緊張した時局の中で不眠に苦しんでいる一橋慶喜の主治医となり、

阿片を用いてこれを治す。

一方、語学の天才・伊之助は「七新薬」という蘭方の医書わ刊行するまでになったが、

その特異な性格が周囲に容れられず、再び佐渡に逼塞する。

また、赤貧のなかでポンペ医学を修めた関寛斎は、

請われて阿波蜂須賀家の侍医となる。

 

昭和58年12月25日 発行
平成29年9月25日 51刷

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