曲線デザインについて

アプローチやガーデンエリアの雰囲気として、ピシッとしたスクエア感でシャープな爽快さを重視するデザインを取る場合と、ふんわり柔らかい曲線を多用するデザインがあります。

 

どちらも住宅や周辺の雰囲気、そして何よりお住まいになられているご家族の雰囲気とマッチするように提案させていただく訳ですが、今回はその曲線のこだわりについて。

 

職業柄、他の業者さんが施工したアプローチなども気になってしまうのですが、なんとも意味のない、ただ何となく仕切りを曲げてみた的なデザインを見ると、人ごとながらガッカリすることがあります(もちろん素敵なデザインで勉強になることもあります)。

 

安かろう悪かろうの典型的な要素の一つではありますが、多少なりともそれなりの工事金額を払っていると思われますので、それでこの曲線はあんまりだなぁ・・。と感じることが多々あります。

 

e58d98e69bb2e7b79ae8a681e7b4a0私の場合は元々測量屋さんにいたため、曲線の要素からイメージします(右図)。

 

そして何より単純な単曲線だけではなく、複数の単曲線を組み合わせたり、その大小をバランス良く変化させたり、はたまた時には複合曲線を用いることで,

ぐっと優しい曲線になったりダイナミックな曲線になったりするわけです。これにはここでは言いたくない&言葉にできないコツがあるのも事実。

 

ただ、その組み合わせの中で、ずっと昔から根幹にもっているイメージがあります。

 

それがこれ・・・

 

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幼い頃に馴染みのあったコカ・コーラのグラス・・(笑)

 

先日、身体にあまり宜しくないと言われる(?)ジャンクフードを食そうと某ハンバーガー屋さんにいって妻が買ってきた復刻版のグラス。

 

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色んな年代の復刻があって、ムチャクチャ安かった模様。

そしてこの久々の再会。なんか嬉しくなって使っています。せっかくなので岩見沢レールセンターの竣工年と同じ1899年ものを(笑)

 

ということで、私の曲線イメージには、常にこのグラスの雰囲気があるのです。勿論、イメージなので、実際のデザインとは様々な要素が違うのは下画像を見ていただけるとわかると思いますが(ほんの一例)。。

 

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曲線も使い方を間違うと、あっという間にチープ感が前面に出てきてしまいます。いかに美しいラインを描けるか、そして、図面だけではなくて、いかに現場で原寸大で正確に再現できるかが勝負となります。

 

この機会に、いろんなご家庭の曲線をチェックしてみては如何でしょう♪きっと違いがわかると思います。